2012年12月01日
下北沢Ｘ新聞(2211)〜第77号「北沢川文化遺産保存の会」会報〜
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「北沢川文化遺産保存の会」会報 第７７号
２０１２年１２月１日発行（毎月1回発行）
会長 長井 邦雄（信濃屋食品）
事務局:世田谷「邪宗門」（木曜定休） 155-0033世田谷区代田1-31-1 03-3410-7858
会報編集・発行人 きむらけん
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１、茂吉と代田と根津山
この秋、齋藤茂吉と『楡家の人びと』展が世田谷文学館で開催された。これにちなむ文学散歩を二回、案内した。このときにコース中に根津山、現、羽根木公園を入れて何度も通った。北杜夫もこのすぐ近くに住んでいた。彼が昆虫世界に開眼したのがこの根津山だった。斎藤茂吉、茂太、宗吉（北杜夫）に、ここはゆかりの山である。
山形から引き揚げて、世田谷代田に住んだ斎藤茂吉も、孫を連れてしばしばここを訪れている。彼のエッセイに「孫」というのがある。次は、その一節だ。
近所に根津山といふ丘陵がある。根津家の持山であつたが、戦時中荒れたし、大部分が畑になつた。そこに孫を連れて行くと、孫は通る小田急電車を見て居る。パンタグラフなどといふ語もおぼえて、実に熱心に見て居る。レンケツデンシヤ、キユウコウ、シンチユウグンなどといふことをもおぼえた。
家に居ると、物差し、箸はし箱などを電車に見たて、デデンデデンなどといふ音頭を取つて遊んでをる。新宿、代田二丁め、下北沢などといふこともいふ。
茂吉が代田に住んだのは、戦後すぐである。現在は羽根木公園として整備されてはいるが、戦中から戦後にかけては荒れ放題だった。なぜ荒れたか。このことに関わりのあることを歌人の息子の長男茂太が書いている。
近所の小川にかかっている木の橋は､人が少しずつはがして持って行くので、とうとう丸木橋のようになってしまい。危険で通行不能となってしまった。『茂吉の体臭』
小川は北沢川である。戦後、煮炊きをする燃料に人は苦労した。それで木の橋は狙われた。夜闇に紛れてこっそりと盗んで行く。しまいには痩せ細って渡れなくなったという。
かつての根津山は今よりももっと広かった。戦後食糧増産ということで雑木林が切り開かれて畑になったようだ。雑木の木々はきっと焚きつけになったに違いない。
茂吉は、代田に住むようになって孫をよくここに連れていった。根津山の上からは小田急線の線路がよく見えた。世田谷代田方向からの急坂を電車が下ってくる。電車の上についているパンタグラフが架線をしゅうしゅうと音をたてて擦ってくる。もちろんいうまでもなく、車輪が線路を打ち付ける音も聞こえる。
戦前頃は、小田急は単行で走っていた。戦後は、沿線人口が増えて、箱を繋いだ、「レンケツデンシャ」が来るようになったのだろう。当時の映画などには小田急電車がよく背景に写っている。ここに出てくる電車は、各停などは大体が二両である。急行電車は梅ヶ丘駅には止まらない。根津山の下の線路を駆け抜けていく。箱を何両も繋いで走っていく。これがかっこいい。父も子も鉄道には目がない。
茂吉の孫は、茂一さんだ。ついこのあいだ、齋藤茂吉と『楡家の人びと』展のオープニングセレモニーでお会いした。お爺さん、茂吉とどの踏み切りを渡って根津山に行ったのかを問い掛けた。ところが本人は覚えていなかった。側におられた母親の美智子さんが代わりに「八幡様の裏の踏み切りです」と答えてくださった。前々から推理していたことがこれによってはっきりと確かめられた。
茂一さんが言っていた「シンチュウグン」という言葉ももう今ではすっかり忘れ去られてしまった。進駐軍である。駐留米軍のことだ。この場合、連結電車、急行、進駐軍ときているので鉄道のことを言っている。つまりは、「シンチュウグン」というのは進駐軍電車のことだ。
小田急沿線、「相模野一帯の旧軍施設の多くが駐留軍に接収されて駐屯基地となった」（『小田急五十年史』ことから「駐留軍専用列車は昭和二十年（一九四五）十月二十二日から、車両三両で新宿海老名間に上下一〇本を運行した」（同上）この電車はボディに白帯を巻いていたからよく分かった。電車をウオッチする子は、その違いを見つけては喜んだ。単行、連結電車、進駐軍電車、砂利運搬車などである。
遺伝子というものは大いにある。この茂一さんの父が茂太さんだ。
そのうちに小田急ができ、沢山の人夫が、架線の鉄柱を立てている情景を私は覚えている。梅ヶ丘という駅ができたのはずっとあとのことで、世田谷代田の方からかなりの勾配で下ってきて、また上り坂になって線路は豪徳寺駅の方へつづいていた。いまの梅ヶ丘になっているあたりは、丁度その底部にあたっていて、電車の速度が最高度に達するところであった。病院と線路の間には畑のほか何もなかったから、私はひまさえあれば電車の疾走するさまを眺め、電車のひびきをたのしんだ。「茂吉の体臭」 斎藤茂太 岩波書店
子どもの茂一は根津山からの電車展望を楽しんだ。父親の茂太は、山の西にあった青山脳病院の二階からこれを楽しんでいる。この電車はともに急坂を駆け下りてくる電車だ。
茂吉は、根津山で茂一が電車の音を「デンゴロン」と形容したことを誉めている。父親の茂太は「電車のひびきをたのしんだ」というが、どのような音がしたのだろうか。父と子の電車の響きを想像するのは楽しい。
２、「下北沢文士町文化地図」改訂第五版
第五版地図は編集中である。文士町にアートタウンのルビを振って芸術家の旧居跡を新たに入れることにしている。今回はその初めての版となる。
下北沢鉄道交点一帯に居住する芸術家を調べ始めたが、思った以上に大勢が居住していた。まずはおおよその見当をつけて書き記してみた。ところが方々から、「あの人も、この人も住んでいた」という話が集まってきている。
つい最近も、米澤邦頼さんが日本画の大御所、山口逢春が代田に住んでいたことを聞きつけてきた。これ以外にも数名の候補が挙がっている。どこまで入れるのかは難しい。が、作ってみないと分からないという点もある。
これまでの地図は、改版ごとに直したり、削ったりしてきた。今回のものも改訂六版に向けての準備だと考えてもよい。発信をすることで、新しい情報が戻ってくる。それは間違いないものである。
裏面地図については旧版地図を掲載する。四版では「世田谷」の一万分の一地図を掲載した。今回のものについては「世田谷」北半分、「中野」南半分を掲載し、玉川上水がよく見えるようにした。下北沢の北側文化ラインがこれによって見えてくる。
地図複製については、きむらたかし氏に申請してもらって国土地理院に「測量成果複製承認書」を出した。その結果、「平成24年11月13日付けで、貴殿から申請のありました基本測量成果の複製については、測量法 第２９条の規定に基づき、下記のとおり承認します。」とのことで承認が下りた。
今回の改訂五版地図は、区の絆再生事業の補助を受けていることから広告などは載せていない。そのことから近隣学校に配布したい。四版は北小と花見堂小は配った。広告がなくなったことによりより配布しやすくなったといえる。
多くの方々から「地図寄金」への寄付があった。出された方は、多めに持っていって配布してくださっても構いません。
４、都市物語を旅する会
私たちは、毎月、歩く会を実施しています。個々の土地を実際に歩き、その土地のにおいを嗅いで楽しみながらぶらぶら歩いています。参加自由です。 基本原則は、第三土曜日としています。第二週には、会員の希望によって特番を設けることがあります。
・第７９回 １２月１５日（土）代田橋駅 午後一時集合
代田半島三大伝説を巡る ダイダラボッチ、代田連絡線、代田の丘の６１号鉄塔
〇代田橋駅→宇田川湯支流、ダイダラボッチを作った川→ダイダラボッチ跡→代田連絡線跡を辿る→鉄連橋跡→小田急線との分岐部→鉄塔に沿って、代田の丘の６１号鉄塔へ→（邪宗門）
・第８０回 １月１９日（土） 午後１時 豪徳寺駅改札前
新春恒例〜神社を巡って手と脚の健康を祈る〜
案内者 天羽大器 恒例新年の歩きぞめ。ご馳走で太った身体をスリムに！
・第８１回 ２月１６日（土） 午後１時 渋谷ハチ公前
「東急渋谷C曲線」の最後の曲を聴く 東急東横線地下化！
渋谷駅→行きは代官山まで東横線東側→代官山から渋谷まで東横線西側
東横線高架とはお別れ。きゅきゅん、くきゅんという東急渋谷C曲線音楽最終章
・第８２回 ３月１６日（土）午後１時 経堂駅改札前
再度チャレンジ滝坂道の森茉莉 経堂フミハウスから代沢ハウスまでまた歩く
・第８３回 ４月２０日（土）午後１時 日暮里駅北口橋上駅舎改札前
上野のお山の文化探る
１１月の特番で原敏彦講師の案内で谷中墓地を巡った。時間切れで回れなかった。今 回趣向を変えて、墓より団子、まず、羽二重団子を食べに行き、その後根岸の子規庵に行き、それから上野のお山の見残したものを見に行く。定例会初の上野のお山探訪。
・第８４回 ５月１８日（土）午後一時 幻影の下北沢猫町散歩
恒例行事。萩原朔太郎が亡くなった五月には毎年、彼が居住した下北沢、そして代田。彼の小説『猫町』の舞台を訪ねながら行くコースだ。最終地点は、世田谷区地域風景資産となっている「代田の丘の６１号」鉄塔だ。ここには念願の「鉄塔由来碑」を建立した。これの見学会も兼ねている。
◎申し込み方法、参加希望、費用について 参加費は各回とも３００円
参加申し込みについて（必ず参加連絡をお願いします。資料部数と関連します）
電話の場合、 米澤邦頼 ０９０−３５０１−７２７８
メールの場合 きむらけん aoisigunal@hotmail.com FAX3718-6498
■ 編集後記
▲鉄塔由来碑については、道吉剛氏のデザインによって見事なものができあがった。ところが、こちらの不手際で朔太郎の没年の１９４２年とすべきところを１９２４としてしまった。デザイナーの道吉剛氏が渾身を傾けてデザインしたものを部分修正するというのも見た目が悪いので作り直しをしたいと考えている。これまで多くの刊行物を発行してきての積み立てがあるのでこれを使い。また、きむら自身への謝礼などのお金も充当したい。作り替えが１４万円かかるとのこと、これを支援してくださる方の寄付は受け付けます。
▲拙著『鉛筆部隊と特攻隊』については、新しい情報が続々と集まっている。『続鉛筆部隊と特攻隊』では、柳の下の泥鰌狙いとなる。安閑として旧来に頼ると、自分が錆びてしまう。新たな切り込みが必要だ。浮かんでいるのは地形論的な特攻読み物である。
・当会への連絡、お問い合わせは、編集、発行者のきむらけんへ aoisigunal@hotmail.com
会報のメール配信もしている。「北沢川文化遺産保存の会」は、年会費千円、入会金なし。会員へは会報を郵送している。事務局の世田谷「邪宗門」で入会を受け付けている。
「北沢川文化遺産保存の会」会報 第７７号
２０１２年１２月１日発行（毎月1回発行）
会長 長井 邦雄（信濃屋食品）
事務局:世田谷「邪宗門」（木曜定休） 155-0033世田谷区代田1-31-1 03-3410-7858
会報編集・発行人 きむらけん
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１、茂吉と代田と根津山
この秋、齋藤茂吉と『楡家の人びと』展が世田谷文学館で開催された。これにちなむ文学散歩を二回、案内した。このときにコース中に根津山、現、羽根木公園を入れて何度も通った。北杜夫もこのすぐ近くに住んでいた。彼が昆虫世界に開眼したのがこの根津山だった。斎藤茂吉、茂太、宗吉（北杜夫）に、ここはゆかりの山である。
山形から引き揚げて、世田谷代田に住んだ斎藤茂吉も、孫を連れてしばしばここを訪れている。彼のエッセイに「孫」というのがある。次は、その一節だ。
近所に根津山といふ丘陵がある。根津家の持山であつたが、戦時中荒れたし、大部分が畑になつた。そこに孫を連れて行くと、孫は通る小田急電車を見て居る。パンタグラフなどといふ語もおぼえて、実に熱心に見て居る。レンケツデンシヤ、キユウコウ、シンチユウグンなどといふことをもおぼえた。
家に居ると、物差し、箸はし箱などを電車に見たて、デデンデデンなどといふ音頭を取つて遊んでをる。新宿、代田二丁め、下北沢などといふこともいふ。
茂吉が代田に住んだのは、戦後すぐである。現在は羽根木公園として整備されてはいるが、戦中から戦後にかけては荒れ放題だった。なぜ荒れたか。このことに関わりのあることを歌人の息子の長男茂太が書いている。
近所の小川にかかっている木の橋は､人が少しずつはがして持って行くので、とうとう丸木橋のようになってしまい。危険で通行不能となってしまった。『茂吉の体臭』
小川は北沢川である。戦後、煮炊きをする燃料に人は苦労した。それで木の橋は狙われた。夜闇に紛れてこっそりと盗んで行く。しまいには痩せ細って渡れなくなったという。
かつての根津山は今よりももっと広かった。戦後食糧増産ということで雑木林が切り開かれて畑になったようだ。雑木の木々はきっと焚きつけになったに違いない。
茂吉は、代田に住むようになって孫をよくここに連れていった。根津山の上からは小田急線の線路がよく見えた。世田谷代田方向からの急坂を電車が下ってくる。電車の上についているパンタグラフが架線をしゅうしゅうと音をたてて擦ってくる。もちろんいうまでもなく、車輪が線路を打ち付ける音も聞こえる。
戦前頃は、小田急は単行で走っていた。戦後は、沿線人口が増えて、箱を繋いだ、「レンケツデンシャ」が来るようになったのだろう。当時の映画などには小田急電車がよく背景に写っている。ここに出てくる電車は、各停などは大体が二両である。急行電車は梅ヶ丘駅には止まらない。根津山の下の線路を駆け抜けていく。箱を何両も繋いで走っていく。これがかっこいい。父も子も鉄道には目がない。
茂吉の孫は、茂一さんだ。ついこのあいだ、齋藤茂吉と『楡家の人びと』展のオープニングセレモニーでお会いした。お爺さん、茂吉とどの踏み切りを渡って根津山に行ったのかを問い掛けた。ところが本人は覚えていなかった。側におられた母親の美智子さんが代わりに「八幡様の裏の踏み切りです」と答えてくださった。前々から推理していたことがこれによってはっきりと確かめられた。
茂一さんが言っていた「シンチュウグン」という言葉ももう今ではすっかり忘れ去られてしまった。進駐軍である。駐留米軍のことだ。この場合、連結電車、急行、進駐軍ときているので鉄道のことを言っている。つまりは、「シンチュウグン」というのは進駐軍電車のことだ。
小田急沿線、「相模野一帯の旧軍施設の多くが駐留軍に接収されて駐屯基地となった」（『小田急五十年史』ことから「駐留軍専用列車は昭和二十年（一九四五）十月二十二日から、車両三両で新宿海老名間に上下一〇本を運行した」（同上）この電車はボディに白帯を巻いていたからよく分かった。電車をウオッチする子は、その違いを見つけては喜んだ。単行、連結電車、進駐軍電車、砂利運搬車などである。
遺伝子というものは大いにある。この茂一さんの父が茂太さんだ。
そのうちに小田急ができ、沢山の人夫が、架線の鉄柱を立てている情景を私は覚えている。梅ヶ丘という駅ができたのはずっとあとのことで、世田谷代田の方からかなりの勾配で下ってきて、また上り坂になって線路は豪徳寺駅の方へつづいていた。いまの梅ヶ丘になっているあたりは、丁度その底部にあたっていて、電車の速度が最高度に達するところであった。病院と線路の間には畑のほか何もなかったから、私はひまさえあれば電車の疾走するさまを眺め、電車のひびきをたのしんだ。「茂吉の体臭」 斎藤茂太 岩波書店
子どもの茂一は根津山からの電車展望を楽しんだ。父親の茂太は、山の西にあった青山脳病院の二階からこれを楽しんでいる。この電車はともに急坂を駆け下りてくる電車だ。
茂吉は、根津山で茂一が電車の音を「デンゴロン」と形容したことを誉めている。父親の茂太は「電車のひびきをたのしんだ」というが、どのような音がしたのだろうか。父と子の電車の響きを想像するのは楽しい。
２、「下北沢文士町文化地図」改訂第五版
第五版地図は編集中である。文士町にアートタウンのルビを振って芸術家の旧居跡を新たに入れることにしている。今回はその初めての版となる。
下北沢鉄道交点一帯に居住する芸術家を調べ始めたが、思った以上に大勢が居住していた。まずはおおよその見当をつけて書き記してみた。ところが方々から、「あの人も、この人も住んでいた」という話が集まってきている。
つい最近も、米澤邦頼さんが日本画の大御所、山口逢春が代田に住んでいたことを聞きつけてきた。これ以外にも数名の候補が挙がっている。どこまで入れるのかは難しい。が、作ってみないと分からないという点もある。
これまでの地図は、改版ごとに直したり、削ったりしてきた。今回のものも改訂六版に向けての準備だと考えてもよい。発信をすることで、新しい情報が戻ってくる。それは間違いないものである。
裏面地図については旧版地図を掲載する。四版では「世田谷」の一万分の一地図を掲載した。今回のものについては「世田谷」北半分、「中野」南半分を掲載し、玉川上水がよく見えるようにした。下北沢の北側文化ラインがこれによって見えてくる。
地図複製については、きむらたかし氏に申請してもらって国土地理院に「測量成果複製承認書」を出した。その結果、「平成24年11月13日付けで、貴殿から申請のありました基本測量成果の複製については、測量法 第２９条の規定に基づき、下記のとおり承認します。」とのことで承認が下りた。
今回の改訂五版地図は、区の絆再生事業の補助を受けていることから広告などは載せていない。そのことから近隣学校に配布したい。四版は北小と花見堂小は配った。広告がなくなったことによりより配布しやすくなったといえる。
多くの方々から「地図寄金」への寄付があった。出された方は、多めに持っていって配布してくださっても構いません。
４、都市物語を旅する会
私たちは、毎月、歩く会を実施しています。個々の土地を実際に歩き、その土地のにおいを嗅いで楽しみながらぶらぶら歩いています。参加自由です。 基本原則は、第三土曜日としています。第二週には、会員の希望によって特番を設けることがあります。
・第７９回 １２月１５日（土）代田橋駅 午後一時集合
代田半島三大伝説を巡る ダイダラボッチ、代田連絡線、代田の丘の６１号鉄塔
〇代田橋駅→宇田川湯支流、ダイダラボッチを作った川→ダイダラボッチ跡→代田連絡線跡を辿る→鉄連橋跡→小田急線との分岐部→鉄塔に沿って、代田の丘の６１号鉄塔へ→（邪宗門）
・第８０回 １月１９日（土） 午後１時 豪徳寺駅改札前
新春恒例〜神社を巡って手と脚の健康を祈る〜
案内者 天羽大器 恒例新年の歩きぞめ。ご馳走で太った身体をスリムに！
・第８１回 ２月１６日（土） 午後１時 渋谷ハチ公前
「東急渋谷C曲線」の最後の曲を聴く 東急東横線地下化！
渋谷駅→行きは代官山まで東横線東側→代官山から渋谷まで東横線西側
東横線高架とはお別れ。きゅきゅん、くきゅんという東急渋谷C曲線音楽最終章
・第８２回 ３月１６日（土）午後１時 経堂駅改札前
再度チャレンジ滝坂道の森茉莉 経堂フミハウスから代沢ハウスまでまた歩く
・第８３回 ４月２０日（土）午後１時 日暮里駅北口橋上駅舎改札前
上野のお山の文化探る
１１月の特番で原敏彦講師の案内で谷中墓地を巡った。時間切れで回れなかった。今 回趣向を変えて、墓より団子、まず、羽二重団子を食べに行き、その後根岸の子規庵に行き、それから上野のお山の見残したものを見に行く。定例会初の上野のお山探訪。
・第８４回 ５月１８日（土）午後一時 幻影の下北沢猫町散歩
恒例行事。萩原朔太郎が亡くなった五月には毎年、彼が居住した下北沢、そして代田。彼の小説『猫町』の舞台を訪ねながら行くコースだ。最終地点は、世田谷区地域風景資産となっている「代田の丘の６１号」鉄塔だ。ここには念願の「鉄塔由来碑」を建立した。これの見学会も兼ねている。
◎申し込み方法、参加希望、費用について 参加費は各回とも３００円
参加申し込みについて（必ず参加連絡をお願いします。資料部数と関連します）
電話の場合、 米澤邦頼 ０９０−３５０１−７２７８
メールの場合 きむらけん aoisigunal@hotmail.com FAX3718-6498
■ 編集後記
▲鉄塔由来碑については、道吉剛氏のデザインによって見事なものができあがった。ところが、こちらの不手際で朔太郎の没年の１９４２年とすべきところを１９２４としてしまった。デザイナーの道吉剛氏が渾身を傾けてデザインしたものを部分修正するというのも見た目が悪いので作り直しをしたいと考えている。これまで多くの刊行物を発行してきての積み立てがあるのでこれを使い。また、きむら自身への謝礼などのお金も充当したい。作り替えが１４万円かかるとのこと、これを支援してくださる方の寄付は受け付けます。
▲拙著『鉛筆部隊と特攻隊』については、新しい情報が続々と集まっている。『続鉛筆部隊と特攻隊』では、柳の下の泥鰌狙いとなる。安閑として旧来に頼ると、自分が錆びてしまう。新たな切り込みが必要だ。浮かんでいるのは地形論的な特攻読み物である。
・当会への連絡、お問い合わせは、編集、発行者のきむらけんへ aoisigunal@hotmail.com
会報のメール配信もしている。「北沢川文化遺産保存の会」は、年会費千円、入会金なし。会員へは会報を郵送している。事務局の世田谷「邪宗門」で入会を受け付けている。
