2014年02月01日

下北沢X新聞(2494)〜第91号「北沢川文化遺産保存の会」会報〜

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「北沢川文化遺産保存の会」会報 第91号                  2014年2月1日発行(毎月1回発行)

               会長 長井 邦雄(信濃屋食品)
 事務局:世田谷「邪宗門」(木曜定休) 155-0033世田谷区代田1-31-1 03-3410-7858
                 会報編集・発行人   きむらけん
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1、森茉莉文学碑について
(一)
 北沢川緑道沿いに文学碑を建てよう。長年にわたって私たちは提唱してきた。昨年、この努力が実って「�垳�利一文学顕彰碑」が建った。坂口安吾文学碑、代田の丘の鉄塔由来碑に続く三つ目のものだ。

 この緑道を「北沢川文学の小路」と名づけ、親しみやすいものにしたい。このことについては行政も認知し、緑道の看板の二箇所にこの紹介がある。

 「北沢川文学の小路」にもう一つ文学碑を建てて一つの区切りをつけたい。それが願いである。誰のものかというと森茉莉の碑である。
 知られていないことがある。下北沢文士町に居住していた一人の女流。その彼女を慕って当地を訪れていることである。全国から、遠く台湾や中国からも来ている。
 森茉莉作品のほとんどは倉運荘、代沢ハウスで書かれている。境涯のほとんどの作品が当地淡島で描かれている。しかし、このことを記したものは一切建っていない。そういうこともあって、彼女の文学碑をせせらぎ公園に建てたいと計画をしている。

(二)
 長いものよりも短いものの方がよい。文学碑に遺す文言は、「下北沢文士町文化地図」に前から提案している。つぎの文言である。

 贅沢というのは
   高価なものを持っていることではなくて、
          贅沢な精神を持っていることである。
 
 

  これは一つの例である。今のところ建てる場所としては、せせらぎ公園の北沢川のほとりが有力だ。このことからすると「夜更けの十一時四十分頃に魔利の住むアパルトマンの近くを通る人はかさばつた新聞紙の包みを抱へて川辺の方へ歩いて行く、怪しげな女の影を見るのだ。」という記述も面白い。読者なら誰でも知っている場面だ。この川こそ北沢川に他ならない。ここを読むとつい笑みが洩れてしまう。文学碑の文言としてはふさわしくないかもしれないが。
 文言については案である。もっとよいフレーズがあれば提案してほしい。

(三)
 文学碑を建てるに当たっては幾つかの問題がある。一つは版権の問題だ。これはまだ生きている。文学碑を建てるとか文言を刻むということになれば森家の了解を得る必要がある。こちらが企画しても断られることもあるかもしれない。この辺りのことについては慎重に進めたい。
 もう一つの問題は、モニュメントである。私達は、普通の文学碑を建てても意義は薄いのではないかと考えている。固有性は強く訴えたい。安吾文学碑は、安吾旧居門柱、朔太郎文学碑は鉄塔61号、�垳�利一文学顕彰碑は、雨過山房の石畳、これらを用いたり、背景としたりした。
 森茉莉文学碑についてはどう固有性を出すかが課題である。すでに彼女ゆかりの代沢湯の女湯の磨り硝子は手に入れている。これをあしらったものをと考えていた。が、彼女の文学を考えるとこれではあまりにも地味である。華やかさに欠ける。
 文学碑を見た人が彼女の文学を想起できればよい。そこで思いついたのが「牟禮魔利の部屋の小物」だ。分厚いガラス容器の中に青い化粧瓶、紅茶茶碗、柄つきの陶器片のかけら、緑色のガラスの玉、ゴブラン織の端切れ、アネモオヌの深い皿などなどが埋め込まれているものだ。
 これは考えついたイメージを述べているものだ。こういうものができないかと考える。私自身の考えだけではいいものはできない。さきの「�垳�利一文学顕彰碑」は、敷石の置き方一つで我々は熱く議論した。その結果、現在の石の配置に落ち着いた。意見を出し合って案をよりよいものにしたことで文学碑は出来上がった。
 今回のこれは一つの案である。多くの人からの意見、もっと言えば具体的なデザインを提案してほしい。そのことを今回は伝えるものである。

 最後に、もう一度繰り返すが、森家の同意を現在得ているわけではない。場合によっては断られることもあるかもしれない。が、我々は希望は失ってはいないということも付け加えておきたい。

2、「下北沢文士町文化地図」大型掲示版の設置

 「下北沢文士町文化地図」については、新年早々にメディアで紹介された。まず、1月8日づけ下北沢経済新聞だ。「下北沢に住んでいた文士の旧居跡マップ公開−萩原朔太郎、坂口安吾など」という見出しで記事が載った。つぎに、1月15日づけ読売新聞東京版のトップにに「シモキタ文士地図」として紹介された。

 このいずれもが代田駅前に「下北沢文士町文化地図」が掲示されることを伝えていた。これは世田谷区「地域の絆推進事業」の助成金によって作成したものだ。

 代田駅前は、代田吹上館の横壁を活用したものである。これはすでに取り付けを済ませている。この他、北沢川緑道、鎌倉橋たもと、それとせせらぎ公園、ここに設置してある区の看板の空いているところに掲示した。

 後複数枚が残っているが、地域の小学校や中学校に寄贈するということを聞いている。この地図は、地域の文化を記録し、それを書き記したものだ。現在、第五版を配布している。これが置いてあるのは、世田谷邪宗門、下北沢タウンホールラプラスである。

 今年度、北沢川緑道の桜祭りで例年通り配布する予定だ。無くなり次第、つぎのを作りりたい。とくに小田急が地下化したことで地図上に大きな変化があった。これらを含めた改訂六版へむけての準備を進めている。

 文化地図は、旧跡を忘れないようにということからマークをつけている。カバーしている地域一帯には、寮文化といわれるものがあった。下北沢地域は鉄道が交差している便利な駅ということでかつてこの一帯には数多くの寮があった。戦中から戦後へその数は増えていった。地方から来た多くの若者がここで生活をし、勉学に励んだ。その数は恐らくは万人に上るだろう。若者の夢を育んだ場所である。
 近々七島寮跡が取り壊されることから、ここの名札を保存できないかと考えていた。が、三菱地所ではかつての所有者の意向もあってこの表札を保存すると聞いた。朗報である。七島寮跡、嘉穂寮跡、海上保安庁寮跡などというふうに地図に入れられないかと考えている。

3、世田谷区生涯大学公開文化講演会(世田谷区のホームページから)

テーマ「鉄道と文学と世田谷」
     〜特に下北沢文士町を中心に〜
日時   :平成26年2月10日(月)13:30〜15:30
講師   :きむらけん ノンフィクション作家・文化探査者
       北沢川文化遺産保存の会主幹
場所   :ひだまり友遊会館(老人会館)(若林4-37-8)
対象   :世田谷区民
料金   :無料
定員   :先着100名 申込方法:直接会場へお越しください。

4、都市物語を旅する会 
 私たちは、毎月、歩く会を実施しています。個々の土地を実際に歩き、その土地の文化を発見して楽しみながらぶらぶら歩いています。参加自由です。 基本原則は、第三土曜日午後としています。第二週には、会員の希望によって特番を設けることがあります。

 [二月の歩く会]
・第92回 2月15日(土) 午後一時 下高井戸駅改札前(京王)
世田谷線の勾配を歩く(下高井戸から三軒茶屋まで)ナビゲーター 木村康伸さん


・第93回 3月15日(土) 午後一時 梅が丘駅改札前
    森茉莉の痕跡を歩く ナビゲーター きむらけん
・第94回 4月19日(土) 午後一時 東京メトロ本郷三丁目駅改札前
    本郷菊坂界隈を歩く  ナビゲーター 原敏彦さん
・第95回 5月17日(土) 午後一時 目白駅改札前
    落合・目白界隈を歩く 住宅街、建築巡り ナビゲーター 別宮通孝さん
・第96回 6月21日(土) 集合場所未定
  訂正 2月13日


  特別企画�〇暗塚竸紊鮟笋�
今年から三田用水を水路のテーマにし、これを数年かけて探査する。
  三田用水のスペシャリスト、きむらたかし氏を迎えての用水探査行を
  開始する。 参加費は500円とする。詳細は次号以降に。
・第97回 7月19日(土) 午後一時 田園都市線三軒茶屋駅改札前
  駒沢練兵場を歩く  ナビゲーター 上田暁さん
◎申し込み方法、参加希望、費用について 参加費は各回とも300円
 参加申し込みについて(必ず三日前まで連絡してください。資料部数と関連します)
  電話の場合、 米澤邦頼 090−3501−7278
  メールの場合 きむらけん aoisigunal@hotmail.com FAX3718-6498

■ 編集後記
▲松原征男さんは会員である。埼玉県比企郡ときがわ町で活動をしておられる。私達のように文化を後世に残すということをしたいということで会を作って活動を始められた。我等の会の活動に刺激を受けてのことだ。言ってみれば互いは友好会ということになる。この度、会報「有史報」第三号が送られてきた。副題は、「五明十王堂と紙芝居」とついている。地域の歴史がこの活動によって記録されていることを強く感じる。ときがわ町は蕎麦がおいしいそうだ。提案だが、10月の例会でときがわ町を訪れたらどうだろうか?朝から行って、町を歩いて、昼はそばを食べる、皆さん、どうだろう?この小さな旅の企画を考えてくれる人を募る。電車の発時刻、行程など。
▲一月からNHK学園市川オープンスクールの「きむらけんと楽しむ・山の手・文学・街歩き」が始まった。三月までは、「下北沢文士町入門編」ということで一帯を巡り歩く。最初の会で「シモキタに来てランチを食べたのよ」と参加者の弁。ほんのわずかだが地域に多少の経済波及効果があったかも。四月からの第二クールでは、三回連続で今度は、大井町、下北沢、三軒茶屋と萩原朔太郎の東京をテーマに歩く予定だ。
▲昨年、暮れの忘年会の席で、年会費の説明をし、消費税値上げに伴い、会費も値上げすることにしました。1200円です、会費納入をよろしくお願いします。
◎当会への連絡、お問い合わせは、編集、発行者のきむらけんへ aoisigunal@hotmail.com
会報のメール配信もしている。「北沢川文化遺産保存の会」は、年会費千二百円、入会金なし。会員へは会報を郵送している。事務局の世田谷「邪宗門」で入会を受け付けている。

rail777 at 00:00│Comments(4)││学術&芸術 | 都市文化

この記事へのコメント

4. Posted by きむらけん   2014年02月13日 20:29
[「三田用水ツアー」新シリーズ試案]実施日訂正

会報の実施日、訂正しておきました。6月21日です。
3. Posted by きむらたかし@三田用水   2014年02月13日 18:55
[「三田用水ツアー」新シリーズ試案]3/3

以下は、まだ検討途中ですが…

番外第1年=第4年度(余水路編)
集合:都営地下鉄三田線・高輪台駅
解散:京浜急行・新馬場駅

番外第2年=第5年度(三田「上」水編)
集合:都営地下鉄三田線・高輪台駅
解散:JR山手線=京浜東北線/東京モノレール・浜松町駅



2. Posted by きむら」たかし@三田用水   2014年02月13日 18:52
[「三田用水ツアー」新シリーズ試案]2/3

各集合時刻 午後1時

第1年度(取水圦から別所上口)
集合:京王線/都営地下鉄新宿線・笹塚駅
解散:東急東横線・中目黒駅
   分水探訪:溝(澁)ケ谷口分水、駒場口分水、別所上口分水

第2年度(猿楽口〜銭噛窪口)
集合:東急東横線・代官山駅
解散:東京メトロ目黒線/都営地下鉄三田線・白金高輪駅
   分水探訪:猿樂(猿町塚)分水、銭噛窪口左岸(白金)分水

第3年度(銭噛窪口から高輪猿町=用水流末)
集合:JR山手線/(東京メトロ日比谷線)・恵比寿駅
解散:都営地下鉄三田線・高輪台駅
   分水探訪:鳥久保分水、妙圓寺脇分水
1. Posted by きむらたかし@三田用水   2014年02月13日 18:50
[「三田用水ツアー」新シリーズ試案]1/3

 6月21日(会報では「14日」となってますが、定例は第3土曜日ですので、誤記ですよね。そもそも、こちらも14日は先約があり対応不能ですし。)のシェルパの[きむらたかし@三田用水]です。

 前回は、笹塚ー錢噛窪口(->恵比須ガーデンプレイス)でしたので、そこから再開とも考えたのですが…やはり新シリーズですので、繰り返しにはなりますが、改めて「始点」から再スタートがスジだろうとの結論になりました。また、集合時間も、今度は定例回に合わせて午後1時にするほうがよいかと思います。

 そのかわり、毎回の行程(あくまで主水路の長さについてですが)は従前よりも短めにし、物理的・時間的制約から途中までですが、用水の分水を毎回トレースしてみることにしました。
分水は、どれも、ここ数年で新資料がみつかって、かなり確信をもってご案内できるものにしぼりこんであります。
時間的に、予定した解散地点にたどり着けずに終わった場合には、次年度は前回の終了地点から再開するよう、ルートは組み替えることにします。

 参加をご検討いただいている方で、ご意見、ご要望の向きは、ここにコメントをお願いいたします。

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