2015年07月16日

下北沢X物語(2838)〜やむにやまれず再び国会へ〜

P1050416(一)言葉は伝えだ。民主主義の根幹も伝え合うことだ。が、昨日の安保法案強行採決はこれを踏みにじって行われた。今朝の『朝日』の一面に政治部長の解説に「国家権力を握る者たちの強圧的な言動が際立つ中で、安保政策の大転換をこのまま押し通したら、民主政治の根幹が揺らぎかねない」と述べる。舌鋒は生ぬるい。二面の記事に共産党志位和夫委員長の談話が載っている。「国民多数の反対をふみにじって採決を強行した。国民主権の蹂躙だ」、この方がよほど正鵠を得ている。

 国民の思いを無視している。この二面には首相側近の一人の本音を載せている。「消費税や年金と違い、国民生活にすぐに直接の影響がない。法案が成立すれば国民は忘れる」と言い切ったという。やつらのしたたかな戦略だ。

「いいか政治のイロハだよ。日本国民は桜が大好きなんだよ。咲いたら大喜びするけど散ったら忘れるんだよ。そこんところを知ってうまく騙せばイチコロよ」 

 7月18日午後一時きっかりに「アベ政治をゆるさない」というポスターを貼ろうとの運動が起こっている。この「アベ政治」はがむしゃらだ。一昨日、安保法案関連のニュースを流した後、地方で起こった事件を取り上げていた。ものごとの真実は細部に宿る。
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 「東九州自動車道」の唯一開通していない区間がある。みかん園の持ち主岡本さんが買収を拒んでいるからだ。農園の維持が困難になるからだとの理由だ。単にそれだけではない計画路線は建設に高額のお金がかかる。ルートをずらせば1030億円かかるところ480億円で済むと提案をしている。また対費用効果もほとんど勘案されていないと。東九州は過疎化が進行している。先々を考えると容易に維持できないことが想像つくと。彼はいう「儲からない高速道路は急ぐ必要がない」。この自動車道は凍結されていたものだ。ところが安倍政権に変わってアベノミックスの第二の矢として公共事業が復活し、この工事が急ピッチで進んだ。それで岡本さんのみかん園は県によって強制代執行されて道路が作られることになった。対価として一億三千五百万円が支払われるが、岡本さんは「金の問題ではない」と言う。代々そこでみかん作っていた。それを金で売り渡したくないと。
 これも国土強靱化策の一環のようだ。自動車道他、スーパー堤防など全国各地で公共土木工事に税金が湯水のように注がれている。よく言われるのは原発の安全基準が世界最高だと。どこがそうなのか分からない。が、国債による借金が超世界最高水準であるのは明白だ。健全財政にして将来に負担をかけないようにしようという考えや工夫は全くない。


(二)
 今日、16日午後、衆議院本会議がある。ここで強行採決がなされそうだ。それで国会議事堂前へ行った。すると国会前大集会が開かれていて、社民党の福島さんが演説をしていた。全国からも大勢の人が駆けつけていた。この間と違ってその人たちと話をした。
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「昨日、テレビで見て、夜は物凄い人が国会に来たというでしょう。それで私も今日は、神戸から新幹線に乗ってきたのですよ。東京は雨がひどいうから長靴で来たのですけどね。やっぱりね、家にいても落ち着かなくてね。それで出てきたのですよ」
「だけどね、運動、運動というのは疲れますよ。だから今日は夜の街に繰り出すみたいな感じでないと…」
 これは三鷹から来た人だ。
「いやね、知られていないことなんですけど中東とかアフリカに行って現地の人とのきずなを作ったNPOっていうのが沢山あるのですよ。そういう人たちが長年築いてきたものがあるのですよ。これは活動を続けていく上で大切なんですよ。日本は敵対する国ではないということがどれだけ大きな財産だったのか、とくに中東辺りは結果としてアメリカが出て来たことでぐちゃぐちゃになっちゃったでしょう。それで今度の法案が通るともうつく国がアメリカだと決まってしまいますね…地道に活動してきたひとたちが造り上げたものを今回の法案は壊してしまいます…」
 
「平和の党という公明党がふがいないですね。これほど理解が進んでいないのに自民党とぐるになってもうすっかりいいなりじゃないですか。でもね、この間、公明党の旗持ってここに来ている人いましたよ。
 この人は世田谷の人で通産省前の原発反対に向けたテントの前で一緒になった。
五六人ぐらいの人と話して分かったことは、原発反対運動とリンクしている人が多いと分かった。
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(三)
 国会前が急にざわついた。とたんにシュプレヒコールがあがる。
「強行採決は許さないぞ!」
 どうやら衆議院本会議で法案が強硬採決をされたようだった。国会前に集まったデモ隊が怒りの声を上げる。

 しばらくたって先に話題にした共産党志位和夫委員長が現れてマイクをとった。
「今日強行採決がされましたが、これで終わりではありません。もう一度採決があります。これをやらせない。そういう国民世論を形成していくことが大事です。頑張りましょう」
 確かに与党の数によって押されている。
「しかしね、ここでの強行採決という札を切ってきたんですよ。にっちもさっちもいかなくなったということですよ。こうなったらやはり今後の展開への希望ですね…」

「それとね、今度のことで変わった点があるのですよ。若い人がネットを作ってそれが一つの大きな力になっているんですよ。昨日の夜は若い人が大勢きていましたよ。」
 世田谷から来た活動家が言っていた。
「つながる方法ってないでしょうかね。老年と中年と若年、ばらばらでしょう。ネットに何かの可能性はありませんかね?」
「うん、何かあるかも」
(写真は国会議事堂前で左の人は神戸から来た人だ)


rail777 at 20:00│Comments(0)││学術&芸術 | 都市文化

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