2019年09月25日

下北沢X物語(3850)―気候変動危機に脳天気な我等と国家―

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(一)かつて「夕立」なるものがあった、パラパラと降ってくると土が匂った、が、今は熱帯のスコールと同じだ、いきなりザアザア降りとなる。異常気象が肌で感じられる。大雨、大風、熱暑が命を脅かしている。因は地球温暖化にある。今、事態は目に見えて悪化している。豪雨の連続、巨大台風の襲来、異常な熱暑は止まることはない。ところが日本では地球温暖化対して無策である。23日、気候変動サミットに合わせてニューヨークでは、石炭を使った火力発電続ける日本への抗議デモが行われた、気候変動に対する無策への世界からの抗議だ。20日には「地球を守る」学校ストが、世界規模で行われたが、「響かぬ日本」、日本の若者にこの深刻な問題が理解されていない、異常気象が猛威を揮い人々に今牙を剥いて襲い掛かっているのに、人は、地球温暖化音頭をうたい狂い踊っている。

 私は毎日、ひたすら歩く。昨日代田橋で雨の中を歩いていたら靴下が濡れた。運動靴に穴が空いていた。調べると3月に買っていた。半年で靴を履き潰している。

 光陰矢の如し、気づくと「シルバーパス」が取得できる年齢になった、が、取得しようと思ったことはない。費用は、20,510円だ、どこへ行くのも歩きだ、電車やバスに乗らないことはない、が、二万円分も乗ることは皆無だ。

 ともあれ、毎日が旅だ。新聞広告では、海外旅行の広告が大きな比重を占めている。イタリアやフランスへ行こうと、しかし、これはFlygskam(飛び恥)への誘いだ、環境負荷が大きい飛行機には乗るな、鉄道で旅をしろとの運動が欧州で起こっている。これには大賛成だ。自身の日々の歩きも一つの反旗である。

 三木清は旅、すなわち「漂泊の感情は遠さの感情」だという、が、「遠さは何キロと計られるやうな距離に關係してゐない」、近間の旅であっても旅は旅だ、今であれば、路傍に忽然と現れた赤い花に目を驚かす、彼岸花である、橋の欄干に停まったシオカラトンボと目を合わせることもある。また、目を遣ると急速に近づいてくる物体がある、が、それも轟音を立てて瞬く間に行ってしまう。新幹線だ。襤褸靴を履いた歩行者は、「みんななんであんなに急いで行くんだろう?」と思う。

 思い出すのは英国で鉄道開通したときの逸話だ、これの出現によって世界は急速に変わっていく。土地で長く生きてきた人は、「郵便馬車二三台の行き交いの変化で充分だったのだ」と嘆いた。爾来、乗り物はどんどん速くなった。人間は飽きないように変化の速度をしゃかりきになって高めてきた。その結果気づいてみたらエネルギーをさんざん使って地球を汚していた。文明が地球を蝕み始めている。



(二)
 昨日の新聞一面トップは、「気候危機 16歳、大人への怒り」を報じた。23日国連の気候行動サミットでグレタ・トゥンベリさんが演説をした。若者らしい率直な意見表明だ、各国政府代表を前に、彼らを叱りつけなじった。

 苦しんでいる人たちがいる、死にゆく人たちがいる。生態系は破壊され、多くの種の絶滅が始まっている。そしてあなたたちは、お金の話や終わりなき経済成長のおとぎ話ばかり。

 
巨大ハリケーンによって多くの人々が甚大な被害を受けている、干ばつによって作物が獲れなくなり多くの人が飢餓に陥っている。熱波で多くの人が亡くなっている。大雨洪水でとんでもない被害が出ている。海水面の上昇で世界中の島々が沈みかけている。

 なのに大人たちは、金儲けの話ばかり、そして享楽に耽って飲んで歌ってバカ騒ぎをする。「もっとうまい酒をのむにはバクチ場が必要だなと」酔眼でいう。品格も何もあったものではない。

 今さえよければ後は野となれ山となれ、世界中の大人達が享楽に狂っている。それによって苦しめられるのは今の子どもたちなんだ。

 子どもは肉体的、精神的に、気候危機による脅威に最もさらされやすく、大人たちよりも大きく、長期にわたる負担がかかる

 子どもは筋道を立てて大人にいちゃもんをつけることができない。が、 グレタさんは子どもの視点に立って大人を叱り飛ばした。


(三)
地球温暖化音頭

ハアー、
孫子に美田を残すな、残すなら汚して残せ
石油も石炭もぼうぼう燃やせ
ついでに原発電気でのうのう暮らし
安全安心大丈夫
放射能のうのうノウプロビレム

ハアー
マグロもイカも秋刀魚も今のうちなら食い放題
飲めや歌えやどうせこの地球はタイタニック
環境破壊なんのその
アルプスぶち抜いてズリで沢も川もどんどん埋めろ
リニア万歳、万々歳

ハアー
品川出たらたちまち名古屋きしめん
きしめんどんぶりどんぶらこっこ
どうせこの世はタイタニック
カジノもバクチもやり放題
どうせ沈むなら派手にどんちゃん騒ぎ


 グレタさんはこう警告する。

 子どもたちはあなたたちの裏切りに気づき始めている。もしもあなたたちが私達を見捨てる道を選ぶなら、私は、こう言う。絶対に許さないと


rail777 at 18:30│Comments(0)││学術&芸術 | 都市文化

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