2022年03月14日
下北沢Ｘ物語（4445）―YouTube時代の世界―
（一）「ネットが崩す公私の境」（黒崎政男）は今でも国語教材の定番だ、自身でも扱ったことがある。著書の中で「公私の境が溶け落ちる」ということが述べられていたが、当時はこの実感はなかった。が、このブログを開いたのが2004年８月だ、もう十八年も経過した。ネットによって公私の境目がなくなる、それは明確に実感できる。歴史なるものは公のもので、我らはこれを価値尺度にして暮らしてきた。が、ネットが歴史に隠れていた真実を暴いた。ネット発信は個別個別に届く、実は歴史というものは教科書にあるものではなく個人個人の記憶にあると知った。好例が「鉛筆部隊」だ、自身がこの語を投げかけたことが発端となってつぎつぎに人に伝わり、最終的にはこの全貌が分かり、今はウィキにも載っていて多くの人々が読んでいる。
ネットが普及して誰も彼もが発信者となった。ネットにはあらゆる種類の文字情報や画像情報が載っている。このネット画像といのものも際立って面白い。
今、いわゆる地上波は、はっきり言って面白くない。テレビ欄を見るが、見ようと思うものはない。テレビを点けると妙に派手派手しい連中が出てきて面白おかしく語っている。何の興味も湧かない。自身報道番組は好きである、が、この頃の通常報道には骨がない、突っ込みもなく、締めくくりとして「目が離せませんね」とお決まりの文句がくる。
むしろこの頃ではネットの時事報道番組が面白い、本質をぐさりと衝いて議論している。地上波から離れた人々は今は間違いなくユーチューブに移行している。
ネットにはあらゆるジャンルがある、ジャンク的でそこから面白いものを探し出す楽しさがある。ところが、人間恐ろしいものだ。
自然災害のみを写し出す映像がある。例えば、洪水だ、上流から鉄砲水が襲ってくる。下流には見物人が押し寄せている。驚くのは皆スマホを掲げていることだ。誰も彼もが災害特派員だ。画像をどうしているのだろう？
「あのな、ペドロはアメリカの放送局に売りつけて一万ドルもうかったそうだ」
という噂もある。
（二）
人間の欲望なるものの恐ろしさを感じる。災害映像も見ていると自身の欲望がエスカレートしていく。最初は土砂崩壊で満足していたが次第に被害が大きいものを見たいと思うようになる。山体を覆っている大岩が突然裂けて谷に落ち込む、そういうものを求めるようになる。行き着く先、原爆までエスカレートしていくのではないか、自分に恐怖を覚える。
あらゆるジャンルのものが画像として流されている。ひところロシアの「Stop A Douchebag」運動に凝っていた。凝り性なのでとことん見てしまう。ボランティアが走行禁止の歩道に車が入ってくるとそれを止めて「禁止だ」という。ところがここで悶着が生じる、「お前ら何の権利があって止めるのだ」と運転者が食ってかかる。するとボランティアの親玉が人が守るべき道徳をこんこんと説く。
この反応が面白い、絶対に納得しない御仁がいる、それで言い合いになり、果ては喧嘩になる。ボランティアは殴りかかってきた者に催涙スプレーを吹きかける。
さて出番だ、ボランティアの説得を無視して強行突破を図る、すると大きなステッカーを出してフロントガラスに張り付ける。それでもきかない場合は二枚目を張る。怒った運転者は車を動かす、するとボランティアがボンネットに乗って阻止する。これは見ものである。ロシア語はさっぱり分からない、が、かっこいい美女が口汚くののしる。女性がいかに強いか。
この画像、「YouTubeチャンネルで250万人を超えるチャンネル登録者がいるYouTubeで大きな存在感を示しています」とある。
（三）
今は世界の目は、ウクライナ紛争に目が向けられている。ロシアの強引さに世界中が辟易している。「Stop A Douchebag」の連中も日頃の言動からするとウクライナ侵攻には反対だろう。しかし、ロシア当局は、一切の反対運動を認めない。デモに参加した人を逮捕している。留置場は満杯になっていると。
それで、戦争反対を唱えた連中を前線に送り込んで戦わせるという法律を審議していると昨日ニュースで報じていた。（写真は呑川の河津桜、本日撮影）
人間の欲望なるものの恐ろしさを感じる。災害映像も見ていると自身の欲望がエスカレートしていく。最初は土砂崩壊で満足していたが次第に被害が大きいものを見たいと思うようになる。山体を覆っている大岩が突然裂けて谷に落ち込む、そういうものを求めるようになる。行き着く先、原爆までエスカレートしていくのではないか、自分に恐怖を覚える。
あらゆるジャンルのものが画像として流されている。ひところロシアの「Stop A Douchebag」運動に凝っていた。凝り性なのでとことん見てしまう。ボランティアが走行禁止の歩道に車が入ってくるとそれを止めて「禁止だ」という。ところがここで悶着が生じる、「お前ら何の権利があって止めるのだ」と運転者が食ってかかる。するとボランティアの親玉が人が守るべき道徳をこんこんと説く。
この反応が面白い、絶対に納得しない御仁がいる、それで言い合いになり、果ては喧嘩になる。ボランティアは殴りかかってきた者に催涙スプレーを吹きかける。
さて出番だ、ボランティアの説得を無視して強行突破を図る、すると大きなステッカーを出してフロントガラスに張り付ける。それでもきかない場合は二枚目を張る。怒った運転者は車を動かす、するとボランティアがボンネットに乗って阻止する。これは見ものである。ロシア語はさっぱり分からない、が、かっこいい美女が口汚くののしる。女性がいかに強いか。
この画像、「YouTubeチャンネルで250万人を超えるチャンネル登録者がいるYouTubeで大きな存在感を示しています」とある。
（三）
今は世界の目は、ウクライナ紛争に目が向けられている。ロシアの強引さに世界中が辟易している。「Stop A Douchebag」の連中も日頃の言動からするとウクライナ侵攻には反対だろう。しかし、ロシア当局は、一切の反対運動を認めない。デモに参加した人を逮捕している。留置場は満杯になっていると。
それで、戦争反対を唱えた連中を前線に送り込んで戦わせるという法律を審議していると昨日ニュースで報じていた。（写真は呑川の河津桜、本日撮影）
