2025年11月14日
下北沢X物語(5295)―日本帰還:米兵所有の特攻機の破片―

(一)沖縄戦では多くの特攻機が沖縄沖に集結してきた米艦船に特攻突撃した。いわゆる「カミカゼ」は米兵にとっては恐怖だった。つい最近になって得た情報がある。1945年5月20日の薄暮、台湾八塊を飛び立った誠第204戦隊の5機(キ43)が嘉手納西方洋上にたむろする米軍艦船に敵艦船に突入した。このときに「輸送船4,艦種不詳1隻を撃滅」(『戦史叢書』と。当該艦は輸送艦のUSS Registerだった。これに乗船していたのが海兵隊のジョン トロイヤーさんだ。彼は甲板に飛散した特攻機の破片を拾い、米国に持ち帰った。長年金庫にしまわれていた。が。お孫さんマーカスクレイコムさんが、「国を守るために戦った者たちの遺品を故国日本に返したい」と願った。これを知って動いたのが岡田節子さん。当該隊、第204戦隊のことをSNSに記していた当方にも協力の依頼があった。即OKとしたが返答が無い。ところが、11月11日に突然に応答があった、特攻機破片は日本に帰還したと。
まず、最初にコメントがあった、その日付は「Posted by 岡田 2023年11月09日 23:30」だった。これは、下北沢X物語(4044)―記録:誠第204戦隊の軌跡1―という記事に対してだ。
こんにちは。はじめまして。
当方、USSRegisterのキングポストに特攻を成功させた隊員が誠204戦隊のどなたであったかを探しております。USSRegisterが1945年5月20日19:25に沖縄で特攻攻撃を受けた際の特攻機の機体のパーツを持ち帰ったアメリカ人のご遺族が、この破片を特攻隊のご遺族にお返ししたいとのことで、お手伝いをさせていただきます。何かご存知でしたら情報をお待ちしています。
どうぞよろしくお願いします。
私は、即座に返事を返した。
>>1 特攻期日が1945年5月20日であるならば、台湾八塊飛行場出撃の飛行第204戦隊、栗原義雄中尉率いる五名の隊員だったと思われます。直接の関係者はほとんど亡くなっています。私は栗原中尉の遺族を知っているので、ここに書かれたコメントを送ってみます。
当事者は、栗原義男中尉の甥である鈴木豊さんである。彼は栗原義男中尉の出自など詳しく調べていた。
(二)

鈴木さんには連絡を取った。彼からはすぐに返事があった。それで岡田さんには返答をした。
早速に関係者に連絡を取ってみました。飛行第204戦隊の隊長の甥御さんです。鈴木豊さんからは、「叔父たちの特攻では5人と誘導機の一名が亡くなっていて該当の船に誰が特攻したかはわかりません。どのようなものか画像で判断したいのですが。いかがでしょうか。」とありました。画像を送っていただけるのなら送ってください。
Posted by きむらけん 2023年11月10日 09:09
岡田さんからの情報は思いがけないものであった。飛行第204戦隊の乗機はキ43、隼である。米国本国に持ち帰られたという特攻機部品というのは珍しい。先方は、敵戦闘機を操縦していた若いパイロットへ敬意と鎮魂の意味を含めて、遺族への返還を希望しているという。該当者は、鈴木さんの甥御さんではないか。そんなこともあって返答を期待した。
ところがその返事は無かった。
コメント欄には、発信当事者のメルアド欄がある。それも無かった。
ネットは便利である。相互通信がたちどころに図れる。が、宛先が分からなければ、ネットは闇となる。
業を煮やした私は、当Blogに記事まで書いた。「下北沢X物語(4836)―204戦隊関係者は遺品返還を歓迎する― 2023年12月02日」と。
(三)
時間なるものは恐ろしい。時が経てば人間忘れてしまうものだ。特攻機の破片問題はもう記憶から失せていた。そんな時に応答があった。
2025/11/11 07:50
こんにちは。メッセージのお返事をいただきながらメッセージそのことに気づかずお返事できておりませず失礼いたしました。
昨日5月20日USS レジスターに体当たりした特攻機の破片が日本に戻って参りました。(記事URL)https://www.yomiuri.co.jp/expo2025/20240814-OYO1T50048/
追って詳細をお送りするためメールさせていただきます。)
5月20日というのは、過去のことだ。が、5ヶ月前に、特攻機の破片は日本に里帰りをしていたのである。
(写真は、隼キ43、画像はWikipediaから。人物は飛行204戦隊隊長栗原義男中尉)
この記事へのコメント
2. Posted by きむらけん 2025年11月15日 09:38
>>1 すぎたまさん、コメントありがとうございます。メールのやりとりをしていますが。私と遺族の鈴木さんは知覧寄贈を奨めています。
1. Posted by すぎたま 2025年11月14日 23:35
きむらけんさまこんばんは。
この話、きむらさんのところに持ち込まれた以外に、水面下で「靖国に奉納」というルートが、最初から想定されていたんじゃないかとも思えますね。
関係者の方々の「突然の沈黙」の理由が気になります。
あるいは読売の記者が何かしたか…。
この話、きむらさんのところに持ち込まれた以外に、水面下で「靖国に奉納」というルートが、最初から想定されていたんじゃないかとも思えますね。
関係者の方々の「突然の沈黙」の理由が気になります。
あるいは読売の記者が何かしたか…。



















