ウクライナ侵攻から学ぶべきこと
2022年03月26日
下北沢X物語(4453)―ウクライナ侵攻から学ぶべきこと ―

(一)ロシアが侵攻したウクライナの戦況が刻々と伝えられる。今まで生きてきてこれほどリアルに伝えられる戦争はなかった。攻める側と攻められる側の落差が大きい。まず前者である、18日にモスクワのルジニキ・スタジアムでクリミア併合8周年を祝うイベントが 開かれた。会場内外に20万人集まったという。ロシア国旗を人々が振りかざす、国旗をほっぺにメークした若い女性が歓声を上げている。そこにプーチンが現れ、「東部の親ロシア派住民を助けるため」に侵攻したと演説をする。一方の攻められる側の街の風景は悲惨極まりない。住居が病院がことごとく砲撃されて街は廃墟と化している。遺体を埋める場所がないので前庭に穴を掘って埋めていた。どうしてこんな無慈悲な侵攻をするのだろうか。プロパガンダに洗脳された人々と哀れな市民、何と不条理なことだろう。人間は誰もが悪魔になる。それで平気で善良な市民を殺しもする。悪玉と善玉がこれほど分かりやすいものはない。今回の事件は戦争を学ぶ好機会だ。
国家は嘘をつく、嘘の代名詞となったのが「大本営発表」である。
世田谷若林に住んでいた海野十三は「海野十三敗戦日記」を残している。昭和19年12月27日、東京上空に敵機が来襲した。このときの大本営発表をこう書いている。
〇七時の大本営発表「五十機来襲、十四機撃墜(内不確実五機)損害を与えたるもの二十七機、わが損害四機(体当たり二機を含む)」相当の戦果だ。
味方戦闘機は、体当たりまでして敵機の侵入を防いだ。五十機中、十四機撃墜とは、嚇嚇たる戦果である。人々はラジオで戦況を聴いている。
「帝都上空に敵機が五十機飛来するも味方機は果敢にも体当たりをするなどした。加えて高射砲隊も活躍し十四機を撃墜し、相当数の戦果をあげたり」
味方もよくやるじゃないか、と、大本営発表を聴いて人々は喜んだ。中には拍手をする人もいた。が、大本営発表は虚偽に満ちている。
戦争になると負けていても過大に報告する。
「負けたとなると国民の戦意がガクッと落ちるからな、適当なさじ加減をして味方が善戦したように発表するのだ」と大本営の幹部。
(二)
1944年(昭和19年)10の台湾沖航空戦に関する大本営発表だ。
「臨時ニュースを申し上げます。我が軍は台湾沖航空戦において、敵空母11隻、戦艦2隻、巡洋艦3隻を轟撃沈、空母8隻、戦艦2隻、巡洋艦4隻を撃破し、米機動部隊を壊滅させる大勝利を得た」
全くの嘘である、米空母や戦艦は一隻も沈んではいない。日本の大惨敗だった。
戦争になると仕掛け人は嘘をつきまくる。ウクライナは大量の化学兵器を隠し持っているとロシア軍は虚偽報道を流している。ロシアが持っている化学兵器を使わんがためのフェィクニュースだと言われる。ロシア軍は短期間で占領できると思ったらしいがウクライナ軍の反攻によって苦境を陥っているという。ゆえに彼等が何をしでかすか分からない。それで世界中が恐怖している。核兵器が使われるかもしれない。
ロシアは情報統制を敷いている。新聞報道では、「ロシア、軍事の虚偽情報に最大15年の刑 議会が法案採択」と伝えている。「侵攻」という言葉は禁句として使ってはいけなくなったという。議会そのものが情報統制に双手をあげて賛成している。
市民の自由を縛り付ける法律は、つい最近中国でも制定された。
「香港国家安全維持法」である、これが中国の全国人民代表大会常務委員会で6月30日に全会一致で可決された。香港政府が同日にこれを施行した。
香港では街を埋め尽くすほどの群衆が出て中国の横暴を許さないとデモをしていた。が、法律が施行されると人々はもう怖がって街に繰り出さなくなった。言論統制の恐ろしさだ。
(三)
専制政治では何でもできる。たとえ民主主義国家であっても多数を与党が握っていればなんでもできる。数の力の怖さだ。
この民主国家?日本でも戦争中と同じように、国家は平然と嘘をつく。
森友学園案件に関わる決済文書の改ざんは好例である。国はいけしゃあしゃあと嘘をつく。
悪質なのは、嘘でないような嘘を平然とつきもすることだ。放射能汚染土の問題である。
汚染土は福島県に運びこまれているが、中間貯蔵開始後三十年以内に、福島県外で最終処分を完了するとされている。どう考えても不可能だそれを承知で国と県とが認めた。いまも大量の汚染土が運びこまれている。
はっきり言う。
民主主義、人権などは、与党が大多数を持つようになると守られない。戦争への動きも危ない、ウクライナ問題に端を発して、だから日本も核を持つべきだなどと怖ろしいことを言い出している。
ロシアの例をみてわかるように、与党が多数をしめていると独裁者のいいなりになる。プーチンに反対するナワリヌイ氏に詐欺や法廷侮辱罪で禁錮9年の刑が言い渡された。専制国家は裁判所まで腐っている。
民主主義を守るためには、どうすればよいか、与党に投票しないことだ。
民主主義、これは力が拮抗することで個々人の人権は守られる。
〇連絡 北沢川文化遺産保存の会
明日、27日、事務局邪宗門に会報、第89号を午後届けます。
rail777 at 18:30|Permalink│Comments(0)│



















